kindleコミック「All You Need Is Kill」
Post.2014/05/28 Cat. オススメ - kindleコミック Tag. All You Need Is Kill レビュー

最近、映画かも決定した桜坂洋氏作のSF小説「All You Need Is Kill」。
簡単に言うと「All You Need Is Kill」は地球を侵略しようと人類に襲い掛かってくる「ギタイ」と呼ばれる謎の生命体と戦う統合防疫軍の初年兵・キリヤケイジの物語です。…これだけだと「ありきたりな話やん」って感じですが、ただ死闘を繰り広げるだけではないんです。
死んだらやりなおし。
…ゲームのお話ではないです。この物語の中で、ケイジは、ギタイとの戦いで何回も死に続けます。ギタイに殺されて死んでも、拳銃自殺を図ってみても、死んだら出撃の前日まで戻ってしまうのです。…でも、何回も何回もギタイと交戦し、経験を積み続ける内に、機動ジャケットを身につけての戦い方・術を覚え、強い兵士に成長していきます。
所で、なぜ時間のループに巻き込まれたかと言うと、彼ら人類が戦っている「ギタイ」と言う生物。この生物のせいでもあります。ギタイは、時間を巻き戻せる能力を持っています。自分が負けそうになると時間を巻き戻し、その度に自分の有利な戦況に持ち込むように行動できるのです。ケイジはどういう訳か、このギタイたちのループに巻き込まれてしまったのです。※
果たしてケイジはこのループから抜け出す事が出来るのでしょうか…?そして全人類の敵であるギタイをこの地球から駆逐できるのでしょうか…?
あんまり詳しく書くとネタバレしてしまうのでこれ以上は書けませんが、何となくこの時点で矛盾に気づくと思います。ギタイが自分たちの身を守るために時間を巻き戻しているなら、彼らの敵である筈のケイジが死ぬ度にループすると言うのはおかしな話です。そう、ここが「All You Need Is Kill」の要なんです。
ループの謎とケイジの行く末が気になる方は、是非読んでみてください。小説は苦手と言う方は、小畑健先生がコミカライズした漫画もありますので、そちらをどうぞ。
※小説版では、ギタイは過去の自分たちに信号の様なモノを送って、未来の出来事を伝えている…みたいな表現でした。ので、小畑健先生の漫画版とはちょっとニュアンスが違うかも。ただ前者の場合だと、記憶を持ったままループできるのはループに巻き込まれたイレギュラーだけ…と言う事にもなりますね。ギタイが記憶を持ったままループできるなら過去の自分たちに信号を送る必要なんてないですよね、多分。
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元祖ループモノ!死んでも死んでもやり直し。地獄のような過酷で残酷な死線を乗り越えて強くなっていく、初年兵キリヤ・ケイジ。その先に待っているものは…